【第4回】なぜ「マラソン」を始めたのか ~自分と向き合う・他人に感謝する~

マイストーリー

「きっかけストーリー」シリーズ、第4回は「マラソン」です。全然走っていなかった私は、むしろ「マラソンなんて」と思っていました。この変化は何故起きた・・・!?

【第0回】なぜ「きっかけストーリー」シリーズを始めたのか?
【第1回】なぜ「ライター」を始めたのか?
【第2回】なぜ「バイオリン」を始めたのか?~年齢なんて関係ない!~
【第3回】なぜ「HADO」を始めたのか ~チーム競技で世界を狙う~

いつからマラソンやってるの?

2016年1月3日に皇居ランで2週したのが、初めて10km以上走った日でした。笑
その後、2016月1月24日に 4.5km で初めてマラソン大会に出場。同年3月に初ハーフマラソン、2017年3月に初フルマラソン、2017年11月に2回目のフルマラソン。すべて完走。

2016年1月24日「第28回 全国スイーツマラソン in 東京」4.5km
2016年4月24日「東北風土マラソン 2016」ハーフ
2017年3月19日「東北風土マラソン 2017」フル(5:26:43)
2017年11月19日「第7回 神戸マラソン」フル(5:45:45)

やる理由

私がマラソンをやっている理由は3つです。

①家族とのコミュニケーション
②自分の精神を鍛える
③周囲に感謝する

キッカケ

マラソンを始めたキッカケは、なんと彼氏との 「交換条件」 でした!笑

2015年の年末。彼氏とプリクラを撮りたい!と言い出した私。しぶしぶ応えてくれたわけですが、撮り終わった後にこう言ったのです。

「撮った代わりに、お前走れよw」

マジカヨ Σ(゜Д゜)。。。

長距離走だけは、どうも楽しいと思えず避けていたのですが、まぁしゃーなしと、一緒に走ってあげることにしました(上からだなおいw)それが2016年1月3日、皇居ランでした。最初は1周できればいいやと思っていたのですが、1周終わった時に「あれ、もう一周行かんの?」と言われ、

マジカヨ Σ(゜Д゜)。。。

負けずキライな私は、あろうことか付いていってしまったのです。1周5kmですよ。私そんな10kmなんて走ったことなかったのに、ついつい走ってしまいました。

6m32s/km という記録。

まぁー下りがしんどかったんですよ。ちょうど2015年9月に富士山下山で膝を痛めていたので、それが数時間後に来て、ショッピングモールで急に動けなくなるわけですww

それなのに。それなのに!!!!

「皇居ランした」という事実を会社で話したことによって、あろうことか2016年1月24日のスイーツマラソンに誘われ、基本断らない私はついつい承諾してしまったんですね。人間、本当に学ばない生き物です

それを聞いた彼氏は「走る気でたのか!」と舞い上がり、なんと 4月24日の東北風土マラソンに出ることにしてしまいました。めでたくマラソン人生のはじまりです。

なぜ東北を走ることにしたのか。だって、すごく景色がよかったんです。左手に湖、右手に草木。空気も綺麗し、癒される景色。こんなところで走れたら気持ちよさそうだなぁ…!

これが私が応募してみた一番の動機です。

写真で見ただけでもそう思えたので、初めてでしたが走ってみようという気になれました。それに、彼氏と二人で走れるなら、案外行けるんじゃないかと思いました。

気づきと変化

今まで走る人の気持ちなんて分かりませんでしたが、実際に走ってみて、ランナーの楽しみはここにあったのか!と分かりました。

景色を楽しむ

特に東北風土マラソンは景色が美しい!特に都会にいつもいる人だと、中々触れられない自然。そんな中で、気持ち良い風を受けながら風と共に走る。

逆に都会のマラソンでも、いつも車ばかりの道がランナー専用になっていたり、高速道路を走れたり、普通では味わえない経験も出来てしまうのです。いつも見知った街が違って見えるのも面白い!特に自分の好きな街ならなおさらです。だから自分が生まれた大好きな街、神戸マラソンには出てみたいと思いました。

たくさんの人と一緒に走る

一人で走っていると気が滅入ってしまうかもしれませんが、ここには大勢の仲間がいるんです!こんなに大人数で走ることもなかったので、なんだか新鮮。なんでこんなに多くの人が、わざわざ自らしんどい思いをしようとしてるんだろうと思うと、不思議ですよね。

走り切る達成感

道のりは長いけれども、その分ゴール時の達成感は大きいもの。ついつい笑顔になってしまう。スタート前に「え、私こんなに走れるの…?」と不安に思っていた分、「走り切れた!」という感動が強いのです。

マラソンは努力がタイムに表れやすいとよく言われますが、だからこそ、自信がつきます。「頑張ればこんなに出来るんだ!」という自信は、他のことにも良い影響を及ぼしてくれるんじゃないかなと思います。

記録を伸ばす

「マラソンは努力がタイムに表れやすい」と言いましたが、特に走り始めは本当に驚くほど伸びます!

初めての皇居ランから月2回というかなり遅いペースで練習していましたが、それでも2016年4月までで、キロあたり20秒ほどは縮まりました。皇居ランでは最初 6m32s/km だった私が、およそ1年で 5m43s/km にまで縮まりました。目に見える成果って、嬉しいし自信になります!

自分と向き合いメンタルを鍛える

特に後半になってくると、周りは歩きはじめます。そんな中、自分は走るのか、歩くのか。そんな決断に迫られます。すぐそこに、誘惑がうようよいるのです。自分が歩いても止まっても、誰も困りません。だからこそ、そこで自分はどうするのか。自分と向き合って決めなければいけないのです。

つまり、メンタルを鍛えるにはとても適しているスポーツなのではないかと想うのです。走ることを別のことに置き換えれば、何にでも当てはまります。

私は最初のハーフマラソン、フルマラソンは「一度も歩かない」を目標にして、達成しました。この達成した事実が、今でも支えになっています。私はできる。そんな自信になっているのです。

応援してくれる人たちへの感謝を感じる

そしてこれが一押し。沿道の人たちの声援が一番の栄養ドリンク!地元のお婆さんやお爺さん、お姉さんに子供まで、わざわざ椅子を出してきて外で応援してくれるのです。

「がんばってー!」
「あとすこしだよー!」
「もう少しでエイドステーションがあるよー!」

そんな温かい人たちが声を掛けてくれると、もー頑張っちゃいます。しかもハイタッチ付き!(ここでテンション上げすぎてその後ぜぇぜぇ言ってるのは内緒)

特に辛い時でも、本当に感謝の気持ちしか湧いてきません。支えてくれる周りの人。ランナーだって、お互いに「頑張りましょう!」と言ったりするんです。

おまけ:仮装

さらに、大会によっては仮装メインだったりするので子供受けもいい。私は簡単にミ◯ーちゃんの耳カチューシャを付けていただけですが、それでも子どもたちは、「あーミ◯ーちゃんだー!がんばってー!」って言ってくれるのです。仮装っておトク!

他にもドレスを着て走っていた人なんかは、「きれー!」「かわいいー!」と言ってもらっていました。う、うらやましい!

マラソン好きの気持ち、少しはわかりましたか?

こうやって並べてみると、マラソン好きの気持ちがなんとなく分かってきます。単純に走るというスポーツ的な要素以外にも、他人とのコミュニケーション、自分とのコミュニケーションにもいい時間なんだなぁと思いました。

苦難

ハーフマラソンとフルマラソン、どちらがいい?という質問にはいつも悩みます。ハーフマラソンは常に全力で、体力が辛いもの。フルマラソンは体力は温存すれど、筋力がついていかず辛いもの。

ただ、人生で一番しんどかったのは?と聞かれると、間違いなく 2017年3月19日 の 「東北風土マラソン 2017」 で走ったフルマラソンだと答えます。

人生で一番しんどい初フルマラソン

このマラソンを走り終わった後、2週間は足裏腱鞘炎でうまく歩けませんでした。それほど、足裏が痛いのに、「絶対歩かない」と決めていたから、走り続けました。この時、脚を前に出す度に泣きそうなほど痛くて辛くて・・・(笑)

彼が併走してくれていなかったら、どうなっていたか分かりません。歩かないという目標を投げ出していたかもしれません。しかし、私は達成できた。それが本当に本当に、自分の財産になっています。

その日から、「フルマラソン歩かずに完走した!」と言えるのですから。

世の中にランナーはたくさんいますが、ランナー以外の方がもちろん多いのです。これだけで、驚いてくれる人はたくさんいます。タイムは全然すごくなくても、この事実だけはすごいと自分で認めています。やりきった。やりきったんだ、と。

懲りずに2回目のフルマラソン

しかしこの苦しみも忘れてしまう人間の記憶力のなさよ。半年後には神戸マラソンでフルマラソン2回目を走っているのですから、驚きです。笑

しかも今回当選したのは私だけ。1人で走らねばなりません。しかも、2週間後にはHADOの世界大会なので、脚を痛めるわけにはいきません。

2回目のフルマラソンテーマは「無理をしない」にしました。脚への負担が大きい下り坂は歩く、脚が痛かったらちゃんと棄権する。そう決めて走りました。

結果、完走してしまいました。笑

前回よりも20分タイムは遅くなりましたが、脚は守られ、完走もできました。何より、神戸を走れたことが嬉しかったです。応援にランナーに、感動して何度も泣きそうになりました。何なら、スタート前の「しあわせ運べるように」で既にうるっときていました。笑

驚くことに終始笑顔。初めて、辛さもなく純粋にマラソンを楽しいと思えました。それは応援と街の風景のおかげでした。

※ 「しあわせ運べるように」とは、阪神淡路大震災を受けた神戸の復興ソングです。幼少期を神戸で過ごし、何度もこの唄を歌い、聴きました。マラソンには、こういう復興の意味合いも含まれているのです。

最大のメリット

マラソンの最大のメリットは、やはり感謝なのです。本当に、感謝しか無い。沿道の応援の方たちだけでなく、ランナーの方たち、そして応援に来てくれた家族。

特に観戦する家族なんて、大変なんですよ。一瞬しか通らないランナーをずっと追いかけて、次のポイントを探して付いてきてくれるんです。じぶんの命である時間をたくさんかけて、応援しに来てくれたんです。そして、一緒に走ってくれて、ハイタッチしてくれて。それだけで、笑顔満開になりました。

沿道の方にはたくさんの給食・給水と、元気をいただきました。ハイタッチ、本当にエネルギーに変わるんです。ハイタッチすると、脚が一瞬軽くなって、つい速く走れちゃうんです。そんな沿道の方たちが温かすぎて、幸せすぎて、笑顔になっていたらこんなことを言われました。

「いい笑顔、ありがとう!元気もらったよ!」

笑いながら走っているだけで、そんな言葉を掛けてもらえたのです。私が走っていることに、他の人にとっても意味があったんだと、嬉しくなりました。

未来

私は、家族とのコミュニケーションの一貫として、走り続けると思います。マラソン命!というわけではありませんが、年に1〜2回は一緒に大会へ参加し、一緒に走って一緒にゴールするというのが、出来たらいいなぁと思っています。

しんどい時を一緒に励まし合いながら頑張ることで、ゴール後の喜びは増加し、より絆が深まります。もちろんマラソンなんてなくても絆は深いけれども、感謝の気持ちをこういう形で改めて想い出す日を、年に1〜2回は作っても良いんじゃないかと思うのです。

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